こんにちは!釣りキチ隆(@takashyman)です!
▼魚を締める道具に関して思うこと。
- 実際にどんな感じの道具があるの?
- 便利なやつ、あったら知りたい!
- そもそも締め方を知らないけど、どんな道具を揃えたらいいの?
実のところ、目的の締めができればどんな道具を使っても問題ないと思います。
けど、魚の締める際に無視できない要素、「時間」「スピード」「効率」などがあります。
なので、使う道具次第では、その要素が達成できないことも充分に考えられる。
「やりにくいなこの作業…」なんてしている間に魚はどんどん傷んでいくこともあります。後で食べた時にマズくなったり、冷蔵で保存できる期間が短くなったりしますね。
ということで本記事では、釣り場で役に立つ、釣った魚を締める道具をご紹介!
何度も美味しい思いをしていて、効果を実感している僕が、「脳締め」「血抜き」「神経締め」「鬼締め」をする時に役立っている道具です。
美味しい魚を食べたいならもちろん、冷蔵状態での保存期間を延ばしたい方は是非参考にしてみてください!
【釣り人の必需品】
魚を締める道具おすすめ10選
[脳締め~血抜き~神経締め~鬼締めまで]
1.【ストリンガー】魚のキープだけじゃない。回復と血抜き、真鯛対策。
▼使う時
・高い足場での血抜き処置
・回復させて死後硬直を遅らせたい時
・真鯛対策
釣った魚、可能であれば一度回復させましょう。
※一度回復させた場合、死後硬直のタイミングが遅くなるのをアジで確認しています。
その時に繋いでおくもの、ストリンガーです。
僕は2タイプ使ってます。
5kくらいまでは金属タイプ。
それ以上の重さのものにはワイヤータイプを使っています。
加えて僕は草刈機で使うナイロンコードをロープがわりにしています。
そして回復させるだけでなく、血抜きとかをする時に足場の高いところだったりした時にこれに繋いで海水に浸したりしていますね。
あと、無視できない真鯛対策。
真鯛は噛む力が半端ないです。
なので、口の中に手を入れずに締める処置をする為にもストリンガーを持って処置したいです。
2.【ダイワ フィッシュピック】刺すだけの棒をなめるなよ!
▼使う時
・脳締め
・小さい魚の血抜き
・頭に穴を空ける(神経締めの下準備)
脳締めの必需品。
青物とか、バタバタ動く魚なら、エラ蓋の線の端あたりを刺して一瞬で動きを止めるべき。
あまり暴れない根魚とかなら、目と目の間から刺して、余計な穴は作らずに処置したいですね。
そこで僕が使っているこちらのダイワのフィッシュピックは結構、耐久性もあって、気に入ってます。
何百匹も刺してきましたけど、未だ曲がっていません。
とはいえ、先端は丸まったりするので、たまに研いでいます。
また、小さい魚とかは、このフィッシュピックでエラの膜を切ったり、背骨付近の血管をジョリジョリして血抜きまでするのに使っています。
3.【Gサカイ サビナイフ9】背骨付近の血管を切るナイフの頂点
▼使う時
・血抜き
・尻尾を切る(神経締めの下準備)
サビナイフ9は血抜きでめちゃくちゃ使いやすいナイフです。
鎌状になっている刃先、処置しやすい。
主に背骨付近に沿っている血管を切る時に使うんですけど、背骨に沿うようにナイフを引き抜けます。
終始、刃が骨に当たっている感覚を持てますね。
あと、刃の手元側にある波刃がナイス。
魚の尻尾を切る時に役に立ちます。
頭からの神経締めがうまくかなかった時、尻尾からの神経締めに変更する時があります。
普通のナイフなら、下に何かを敷いて押し切ることになると思うんですけど、これなら、押し切ることはせず、何度か引き抜けば、骨が切れます。
そして、サビナイフのいいところ、錆びない!
マジで錆びない!
快適です。
海で使うナイフですよ。
金属にとって、塩は天敵…というところ、サビナイフに天敵なし。
マジで錆びません。
加えて僕は道具の扱いがだいぶ雑なところがある。
魚を締めて、血がついたまま放置してしまうこと、多々ある。
けど、それでも錆びないです。
とはいえ、このサビナイフで使われている金属の硬度、硬さとしては、板前さんとかが使う鋼の包丁よりは柔らかいところがあります。
なので、全ての刃物の頂点とは言いませんけど、釣り場で使うナイフとしては、このサビナイフシリーズのナイフは上位トップ5には入るナイフです。
その中で、このサビナイフ9に関しては、僕にとっては背骨付近の血管を切るナイフの頂点に位置しています。
4.【神経締めワイヤー】脳締め血抜き後の痙攣を止めるためのアイテム
▼使う時
・神経締め
魚って脳締め血抜きした後でも、しばらくすると、痙攣していることがあります。
20cmくらいのアジで確認しています。
ということはつまり、筋肉のエネルギー、身の旨みになるものATPが失われていると判断できます。
このATPの消耗を神経締めすることで防ぐのです。
神経締めすると、身の痙攣、止まりますからね。
大きい魚こそ是非やっておきたい神経締めです。
そこで僕がよく使っているワイヤーは3種。
- 大型用に1.2mm80cmのワイヤー
(ブリ、ヒラマサ、シーバス、ヒラスズキなど) - 中型用に0.8mm50cmのワイヤー
(キジハタ、アカハタなどの根魚) - 小型用、0.5mm30cmのワイヤー
(アジ、カマスなど)
を全て先端をちょっと研いで使ってます。
5.【ペットボトル氷】使い始めて約9年。
※炭酸水のペットボトルがかたくて使いやすいです。
▼使う時
・鬼締め
ペットボトル氷は冷却装置として、長年使っています。
ただの氷の場合、溶けた真水に魚がひたされると、その魚の身は水っぽくなってしまい、まずくなってしまいます。(海水魚の場合)
ということもあり、僕は真水に浸されないペットボトル氷を使い始めました。
この他に使う冷却装置として、コンビニとかで売っているジップ式の袋に入った氷を使う時もあるんですけど、それだと、魚のヒレとかで袋に穴があいて水浸しになる可能性があります。
なので、やっぱりペットボトル氷が良いなと思ってます。これならヒレで穴が空く確率もかなり低いと思えますし、実際、これまで穴が空いたことはありませんね。
デメリットといえば、溶けてくると冷却力も弱くなってくるところ。
中に氷が残っていたとしても、最初ほどの冷却力はなくなっています。
でも!
そこできた、今年2022年より僕がやる様になった鬼締め!
鬼締めとは、冷たい海水(冷海水)で魚の身を一気に冷やすこと。
その冷たい海水作る時に、ペットボトル氷が役に立ちます。
塩分濃度が変わらないのがキモ!
加えて高い冷却力をキープできる。
鬼締め必須アイテムですよ!
6.【クーラーボックス】これがないと、全ての処置が無駄になる。
▼使う時
・鬼締め
脳締め、血抜き、神経締めをした魚、どこに持って行きます???
そんなの分かってますよね。
はい、クーラーボックスです。
以上!
で終わりたいところなんですけど、特徴を理解しておきたいアイテムなんです。
クーラーボックスの特徴、理解しています?
同じ大きさのものでも、値段が全然違うものがありますよね?
なら、値段が高いものが良いのか?
というと、僕は必ずしもそうではないと思ってます。
値段が高いものは、保冷力が高い、けど!重いんです。
当たり前に値段が下がれば、保冷力は下がり、軽くなる傾向にあります。
とすると、釣りの状況によっては、必ずしも保冷力が高くても、重いものは適さない時もあると考えられます。
例えば、車に置いておくものは保冷力があって重くてもいいけど、釣り場に持って行くものは、どうでしょう?
ただ単に保冷力があるものが良いとは言えないですよね? ところがあるのではないでしょうか?
結局は一定の時間、魚の冷却や保冷ができればいいわけです。持ち運ぶ距離が少なかったり、寒い時期とかは保冷力よりは軽いことがメリットになることもあります。
保冷力を取るか、軽さを取るか
以上のポイント押さえておく為にこのクーラーボックスを締める道具としてピックアップしました。
僕の主な使用例としては以下の3つ。
- 車に置いておく用の真空パネルが使われた保冷力高めの大型(40リットルクラス)のもの。
- 釣り場に持参する用に、保冷力よりは軽さを重視した20リットルのもの。
- 今日は根魚しか釣らないぜ!って時の、車に置いておいたり、場合によっては釣り場に持参する、ちょっと保冷力のある26リットル。
釣る魚のサイズに合ったものを揃えよう!
釣りの状況にあった性能のものを選び抜こう!
7.【水バケツ】鬼締めの事前準備に使います。
※上記の写真で使っているバケツは幅24cmのものですが、廃盤となっています。
以下のリンクがそれに近いものです。
▼使う時
・鬼締めの事前準備
・血抜き(小さい魚)
鬼締めとは、冷たい海水で魚の身を一気に冷やすこと。
なので、釣りをする前に、冷たい海水を作っておく必要があります。
そこで役に立つ、水バケツ。
海水を汲み上げる時の必需品です。
キーポイントは、冷たい海水(冷海水)は事前に作っておくということ。
手を入れていられないくらい海水を冷たくしておくのが理想。
僕は大抵、釣りをする前に釣り場近くの海水を汲みやすい場所か、釣り場近くになかったら、釣り場に行く途中にある漁港までいって汲んだりしています。
大きめの水バケツがあると良いですよ!
8.【フィッシュグリップ】手を汚したくない時と真鯛対策
▼使う時
・ストリンガーに付け替える時
・脳締め、血抜き
・真鯛対策
ライトゲームでは「アルカジックジャパンLGグリップ」を主に使っています。
例えばアジを締める時、あまり手を汚さずに済みます。
脳締めする時も血抜きをするもあると便利です。
細くて携帯しやすく、細いので魚を傷つける部分も少ないですし、釣った魚の写真を撮る時も、より魚の部分を大きく見せられます。先端が細いので、口も掴みやすいです。
とはいえ、細さ故のホールド力のなさ、により、尺アジとか大きいサイズの魚になると結構力を入れないと滑って外れてしまうことはありますけどね。
ガチな釣りの時には「ダイワSC285」を主に使っています。
グリップの口が広がりにくく、耐久性もあって、使いやすいです。
9キロのヒラマサとかもがっちり掴めましたね。
そして、ストリンガーにつなぐまでをサポートしてくれるものでもありますが、このフィッシュグリップで掴んだまま魚を締めることもできますね。
あとは真鯛対策。
シーバスとかであれば、バス持ちできるし、フィッシュグリップがなくても対応できる魚もいますが、真鯛だけは絶対に口の中に手を入れないでください。
たぶん、指、潰されます。
そこで役に立つのが、こういったフィッシュグリップです。
真鯛は、口の中に手や指を入れずに処置しましょう。
9.【5フィンガーグローブ】ヤスリ状の歯の戦闘力を舐めるな!
▼これ、気に入っています。
▼冬季はこれ、気に入っています。
▼使う時
・全ての締め作業時
(手の怪我を防ぐ)
青物のヤスリ状の歯を舐めないでください。
シーバス、マルスズキやヒラスズキとかもそうですね。
一見、するどい歯が見えない魚でも、大したことないでしょ、と侮っていると思わぬ怪我をします。
ヤスリ状になっているんですけど、普通に手の皮をゾリゾリにされたことがあります。
それだけだったらいいんですけど、その魚を家に持ち帰った時に待っているのは、そう料理。
その時に色んな調味料使いますよね。
酢、なんて使う時は沁みますよ~
そのゾリゾリにされた手の皮に酢。
想像もしたくないです…
なので、僕は釣りといえば、グローブは欠かせないアイテムになっています。
とにかく、擦り傷すら作りたくない。
釣りの時もしていますが、魚を締める時は必ずといって良いほど、グローブははめておきたいですね。
10.【フィッシュバッグ】魚の運搬時間を舐めちゃいかんです。
▼使う時
・鬼締めの効果をより高めたい時
・車から釣り場までの距離が遠い時
おいおい、締める道具とだいぶ距離があるものじゃん!
と思ったあなた!
時間経過をなめちゃあかんです。
脳締めや血抜き処置をした魚は体温が急上昇するという情報があります。
実際どうなのか、科学的に実験したことはないんですけど、1点、あるかもなと思えるところがあります。
例えば、自分で何か怪我をした時、その部分て、熱くなりません?
切ったところ、とか、ぶつけたところとか。
それを思うと、魚も同様に体温上がりそうだなって思うんです。
魚場合、首元付近を切ったり、背骨に沿っている血管を切ったりするんですよ。
それを人でやられたら、そりゃその部分、熱くなりそうです…
っとちょっと刺激の強いことを話しました。
ご容赦ください。
ってことなので、処置後は体温が上がる。
であれば、できるだけ早く冷やさなきゃ!
です。
その時に、運搬の助けになる、背負えるタイプのフィッシュバッグは有効ですね。
手持ちと、フィッシュバッグに入れて背負って運ぶの、どちらの方が機動力が上ですか?
動きやすいですか?
明らかにフィッシュバッグです。
締めた魚もクーラーボックスがないと全ての処置が無駄になります。
けど、クーラーボックスまで運搬する内容を雑にしたら、それもまた全ての処置のクオリティが下がります。
歩きやすい場所に行くなら必要ないかもしれませんが、険しいところを通過する釣りであれば、フィッシュバッグは使いたい。
手で運ぶのと、フィッシュバッグに入れて運ぶのどっちが早い?
フィッシュバッグと判断できるなら迷わず使いましょう。持参しておきましょう。
これで、機動力をあげて、できるだけ運搬時間を短縮して、魚のクオリティを下げない努力をしたいです!
おい隆、運搬時間を短縮するなら、身体を鍛える方が効果あるんじゃね?
って声が聞こえてきました。
まさにその通り、釣り人の身体能力は魚のクオリティアップに繋がる要素の重要な1つです。
道具に頼るだけでなく、筋トレもお忘れなく!
本記事のまとめ
魚を締める道具おすすめ10選
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因みに、持ち帰った後、冷蔵保存期間を延ばすために「究極の血抜き」などの処置をすることもあります。
その時に使う道具や、実例の記事もありますので、参考にしてみてください!
▼究極の血抜きにおすすめ道具
・熟成魚作りにおすすめ!「津本式究極の血抜き」で使える道具&関連道具まとめ。
▼究極の血抜きの実例
・津本式ノズルを使い、究極の血抜き後、寝かせたキジハタを捌くまでの手順。
・究極の血抜き後、14日間寝かせたアカハタを捌くまでの処置と処置理由まとめ。
また、本記事とほぼ同じ内容の動画もありますので、よかったら見てみてください。
お読みいただきありがとうございます。
釣りキチ隆(@takashyman)でした!
▼本記事で紹介したもの