こんにちは!釣りキチ隆(@takashyman)です!
釣った魚の締め方「脳締め、血抜き、神経締め」に関して…
- 実際、どの様にやっていますか?
- また、それぞれの処置をする理由を把握してますか?
という事で本記事では、釣った真鯛(マダイ)を用いて、締め方と締める理由を解説します。
因みに、本記事とほぼ同じ内容を動画にもまとめています。
動画の方が理解しやすいところもあると思いますので、良かったら、動画も参考にしてみて下さい。
でも、じっくり文字&写真で見たい方は本記事をこのまま読み進めてみて下さい。
もくじ
釣り場での魚【真鯛(マダイ)の締め方】:「脳締め」
※刺す位置は実は分かりやすい!
脳締めの概要
▼脳締めをする理由
- 身体の動きを止める為。
- 無駄に暴れられて魚の身を傷めない為。
- 無駄に動かれて身のエネルギー(ATP)が使われる事を防ぐ為。
▼使う道具
- フィッシュピック
- ストリンガー
→真鯛の口に手を入れると危険なためです※
写真にあるワイヤーストリンガーはこちら
▼脳締めのやり方
- 暴れないようであれば脳締めする前に回復させる。
- エラ蓋の線の端あたりを刺してグリグリする。
※注意点
- 真鯛の口に指等を入れない。
噛む力がすごいので、きっと大ケガしますのでご注意を。
脳締めをする前に、可能であれば脳締めする前に回復させておくと良いのでは、と思っています。
回復させる理由に、身のエネルギーを一度回復させた方が鮮度が良いのでは?と思うところがあるからです。
(釣り上げて直ぐに締めると死後硬直がより早く始まってしまうのをアジで確認しています。)
今回は10〜15分くらい置いてみました。
泳ぎ回るくらい回復してくれましたね。
では、脳締め。
脳締めにはフィッシュピックを使います。
真鯛のエラ蓋にはくっきり線があります。
その線の頭側の端あたりを刺します。
刺したあと、グリグリすると脳締めキマります。
ちゃんとできると一瞬でキマります。
動かなくなりますね。
また、ちゃんとできると黒目が中心に来ることが多いので、僕はそれをできたかどうかのサインにしています。
これで脳締めをして、魚の身体の動きを止める事ができました。
釣り場での魚【真鯛(マダイ)の締め方】:「血抜き」
血抜きの概要
▼血抜きをする理由
- 血による身の痛みを防ぐ。
- 雑菌の繁殖を防ぐ。生臭くなるのを防ぐ。
→多くの場合、血が雑菌を繁殖させている様です。
▼使う道具
- ナイフ等。
僕は主に「サビナイフ9」を使用。 - ストリンガー等
▼血抜きのやり方
- エラの膜を切りながら背骨に沿っている太い血管を切る。
- エラの膜を大きく切る。
- 海水に浸ける。
タイドプール等でバシャバシャさせると切り口に血の塊ができにくく綺麗に処置できる。
※注意点
- 口の中に手を入れない。
脳締めができていないかもしれない…
もしくは脳締めできていても噛まれるかもしれない…
と、思うところがあるので僕は入れません。
さて、真鯛の血抜き。
エラ蓋を開け、エラの膜を刺し切りながら背骨に沿っている太い血管を切ります。
ナイフを背骨に当てて引き抜く感じです。
※この時、魚の右側のエラ蓋を処置する事をおすすめします。
料理した時に魚の頭を左にして綺麗に見せる事ができますので。
そして、より血を出しやすくする為にエラの膜を大きく切ります。
(もしかしたら、これは必要ないかもしれませんが)
そしたら次は海水に浸けます。
魚の口の中には手を入れず、ストリンガーを持って作業します。
タイドプール等でバシャバシャさせると、切り口に血の塊ができにくく、かつ早く血を抜く事ができる感じですね。
足場が高いところの場合は、ロープ等でつないで海に落としたりして、バシャバシャさせると良いと思います。
それで、エラの赤い色が薄くなっていたら、血が抜けているサインです。
これで血抜き完了です。
釣り場での魚【真鯛(マダイ)の締め方】:「神経締め」
神経締めの概要
▼神経締めをする理由
- 身にエネルギー(ATP)をより残す為。
※脳締めした後でも痙攣する事があり、その余計な動きでエネルギーを使われるのを防ぐ為です。
▼使う道具
- フィッシュピック(頭からの場合)
- 1.2mm神経締めワイヤー
- サビナイフ9(尻尾からの場合)
▼神経締めのやり方
- 目と目の少し上辺りに穴を空け、ワイヤーを穴から側線の角度に沿って刺し、尻尾まで入れて、出し入れする。
- うまくいかなかったら、尻尾を切って処置をする。
(今回は頭から出来ました)
頭からの神経締め
まず目と目の間の少し上辺りをフィッシュピックで刺します。
刺す角度は先ほど脳締めをしたあたりを目掛けて刺します。
この穴からワイヤーを刺して神経締めをするのです。
魚の体には「側線」呼ばれるものがあり、その角度に神経が沿っています。
なので、目と目の少し上あたりに空けた穴に、ワイヤーを入れ、その側線の角度に合わせながら入れていく感じです。
この時、ほとんど力は必要ありません。
それで、ワイヤーを入れ始めて、脳締めした穴の数センチ先まで刺すと、魚が突然ビクっとなるところがあります。
背ビレと腹ビレがピンと立つことが多いですね。
↓
これ、ワイヤーの先端が神経の入り口に触れたサイン。
あとは簡単。
ワイヤーを奥まで入れて、出し入れすれば神経締めが決まります…
よく出し入れをして、神経を壊してあげましょう。
尻尾からの神経締め
もし、頭からの神経締めの際、神経の入り口が見つからなかった時は、尻尾からの神経締めがおすすめです。
尻尾を切る手間が増えますけど、目で確認しながらワイヤーを入れられます。
その模様はヒラマサでやっている記事がありますので、参考にしてみて下さい。
記事はこちら(←その模様のところに飛びます)
ここまで、脳締め、血抜き、神経締めとやってきました。
以上で、釣り場での処置は終わりです。
ただし!
ここでのんびりしてはいけません。
この処置をしたら、魚はできるだけ早く冷やした方がいいです。
締めた後は魚の体温は上昇するという情報がありますので。
時間が経ってしまうほど、身が傷んでブヨブヨになる傾向を感じてますね。
僕は、今回の処置(脳締め、血抜き、神経締め)をしたら、急いでクーラーボックスのある車まで持って行ってます笑
【注目・おすすめ情報】
今回の処置の後は、出来るだけ早く冷たい海水で一気に冷やす「鬼絞め」を強くおすすめします!
生で食べられる期間をのばせる印象がありますので。
その理由と実際の模様は、違う魚でやってます。
よかったらこちらをご覧ください
〈この項目は2023年5月追記しました〉
それで家に持ち帰ってきて、内臓を出したりの処置をします。
因みに僕は流行りの「究極の血抜き」の処置をしたりしています。
冷蔵での保存期間を延ばしたりする事ができるので、「究極の血抜き」 の処置はできる様にしておくと良いですよ。
本記事のまとめ
実のところ、魚の身を一気に冷やすことができれば、血抜きくらいでいいんじゃないか…という考えもあります。
けど、それは現実的ではありません。
真鯛が入るような大きなクーラーボックス(氷入り)を釣り場に持って行くのは大変ですからね
現時点では、僕は釣り現場では「脳締め、血抜き、神経締め」をやって、冷えたクーラーボックスまで急いで持っていく、が良いんじゃないかなと思ってます。
実際、美味しく食べられていますから。
本記事冒頭にも載せましたが、是非、動画も参考にしてみて下さい!
また、今回使った道具も含め、魚を締めるおすすめ道具を紹介している記事もありますので、よかったら。
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お読みいただきありがとうございます。
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