僕はおそらく小学校にあがる前から釣りはやっていたと思います。離れていた時期もありますが、おそらく今までの僕の人生で最も長い時間を過ごしているのが「釣り」かもしれません。
そして、釣りの次に多くの時間を過ごしているものと言ってもいいもがあります。
ですが、僕はある時まで音楽は大っ嫌いでした。というより、「音楽=学校の音楽の授業=退屈」という認識があり、「音楽」と耳にすると直ぐに学校の音楽の授業風景が頭に浮かび拒絶していた、という記憶が強いです。ま、近所の祭りの太鼓とかは大好きだったんですけどね。
でもそのある時から一気に音への意識がガラリと変わりました。
そのある時、とは中学2年生の時、友達が弾いていたエレキギターを目にした時です。
と、言うより、友達が弾いていたものがその時は何だか分かりませんでした。
実の事を言うと、「エレキギター」の存在をその友達が弾いているのを目にするまで、認知していませんでした。テレビはアニメくらいしか興味がなかったので、生身の人が映っているテレビはほとんど見たくなかった記憶が僕は強いです。よって、エレキギターの音も聴き、姿も見ていたとは思いますが、認知するまでに至らなかったのでしょう。
でも、そんなこんなでエレキギターの音に衝撃を受け、始まった僕の音楽人生。
今現在は、
「釣り」と「音楽」、長く連れ添ったもの同士、融合する様になりました。
このアップした動画、映像も編集も音楽も僕が全てやりました。
もちろん、僕が音楽をやり始めた時は、ミュージシャンに!!とか意気込んでいました。専門学校にまで行ってたくさん学びました。バンドまで組んで多い時で月10本ライブをやっていた時もありました。
ですが、今はどうでしょう。
35歳になっても、バイトという労働で金銭をもらい、音楽でもたまにもらっていますが、よくあるよく聞く、「夢破れたミュージシャン」ですね。
でも近頃、この事についてゆっくり考えていますが、これは「夢破れた」んじゃなくて、単に「それが好きじゃなかった」んだと僕は思ってます。テレビに出てたくさんの舞台に立ち、いわゆるプロミュージシャン?なる事のために時間を注ぐ事が好きじゃなかったんだと思います。
うまく説明出来ないのですが、今のところ、しっくり来る言葉があるのです。
ソクラテスの「生きるために食べよ。食べるために生きるな。」という言葉。
これを、
「音楽で生きるために食べよ。音楽で食べるために生きるな。」
とすると、すごく納得する気持ちがわいてきます。
こんな事を考えてると、音楽やってて良かったなって思う事もあります。
「人生」についてよく考える、という事を目の前に出来ている感じもするので。
「夢破れたミュージシャン」で僕は結構です。
そんな風に思えた今、僕は自分の見ているもの、見るべきものに近付けた感じもします。
これは、私は何をしたいのか、という気持ちを目の前にする事が出来たわけでもあります。35歳にもなってようやく。
今後、僕がどんな奴になるのか楽しみなのは僕自身なのです。
その為には、考えて、行動して、作っていかないと「どんな奴」なのかも分からないのは分かっています。そんな楽しみまでも作る事が出来る音楽、面白いです。そして僕にとっては「釣り」がどうやら「音楽」の背中を押してくれそうなんですよね。やはり、小さな頃から好きで無我夢中だったものは一生つきまとうのかもしれません。 その好きで無我夢中である事も自覚出来ないものこそ、突き詰めるべきなのかもしれません、大人なら。
もっと、たっくさん考えていきたいです。今後じっくり掘り下げていきたいなと思っています。
と、やっぱり「人生」についてよく考える事が出来そうですね、音楽は。
これにて音楽日記、始めてみます。