僕は栃木県在住。そんな僕でも年に5、6回、伊豆に行きます。それは、もはやホームに近い感覚も僕は持っています。
本当はもっと行きたい気持ちもあるのですが、僕の日本銀行券の年収は約200万円程。その年収がすべての理由にはならないけど年に5、6回でも結構ハイペースに感じてます。
何故に栃木から5時間以上もかけて伊豆まで行くかというと、実際のところは分からないとこもあるけれど、毎回濃い時間を過ごせるからだ、と今僕の表面的な感覚ではそう思っています。

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それで、今回はその今までの遠征の中で、遠征中の車の中でiphoneででも一気に文章を書きたい気持ちになってしまったという、体験としては初めての事を紹介させて頂きたいと思います。
タイトルにもある様に、このルアーが無かったとしたら、その体験も出来なかったでしょうし、ここにこの文章もなかったのかもしれません。
2000千字程の文章を一気に書かせたルアー。
まずそのルアーとは、普通に売っているものです。

 

今回のその思い出になったルアーは、ジャンプライズ(JUMPRIZE) ロウディー 130F (ブルピンイワシゆうきver)です。 僕が持っているこのルアーに対しての所感は、 ・結構潜る、というかリップでよく水をつかんでくれる。

・足場の高いところからでも水中に潜らせやすいし、水面に飛び出しにくい。 (足場の高いところの多い伊豆では重宝!)
・シルエットが太いか、僕の投げ方が悪いのか、キャスト時風の影響を受けやすい。
・サラシの中では一番アタリをとっているルアー。
・このカラー(ブルピンイワシゆうきver)は、朝マズメ〜朝か、夕方〜夕マズメが良い。

こんなところでしょうか。

そして、その思い出のルアーとして僕の記憶に刻んだ釣行は、去年2013年12月3日の事。
実はこの文章は、その時、僕のFacebookに投稿したものです。 これはそのままコピペします。


ーーーーーーー2013年12月3日ーーーーーーーーー
書きます、「事件は起きた」
もう今回はボウズかなぁ、なんて思いもちらほら感じた昼下がり。
朝イチは前回ワラサを釣ったポイントも、ノーバイト。魚っ気もあまり感じられなかった。
そして昼イチ、午後に西風が吹く情報を確認したので、ヒラスズキで良さそうなポイントへ移動し、現場へ辿り着くも、凪。2時間くらい滞在したけど、波に変化はなかった。ここで夕方を迎え、根際にいるヒラスズキを狙うか。とかも考えたが、もう1箇所が気になった。日没の時間を考えると、移動しても1時間も竿を振れない事も分かっていたけど、意を決して移動。
車で移動し、徒歩で数十分。日没がせまっていたのもあり足速に、走れるところは走った。持久力、体力を考え、荷物を最小限に抑える。いつも持っているタモ網とビデオカメラのスタンドは車に置いた。簡易的なスタンドは持ったけど。汗びっしょりで現場に着けば、16時を回っていた。
肝心の現場の状況は、無風のくせに時折デカいセットが来る。恐怖と同時に期待感が僕の中でみなぎった。

カメラを岩にセットし、釣りの準備をし、早速サラシの中へルアーを通す。
が、無反応。
やっぱり、とネガティブにもなりながら、「ボウズ」という感覚が僕を覆った。
何度もルアーを通すも無反応。
一回一回ルアーを通す度、疲労も虚しさも増す。
ルアーの色変えたり、巻くスピードや巻き方を変えたり、潮目もほとんど確認出来なかったけどメタルジグで100m以上先を探ったり。疲労は重なっても、割と集中力はあったのか、エリアフィッシング並にあれやこれや試した。その間30分くらいか。
まだ明るさはあった。足下も確認できた。なら、と思い、少し岩の先に立つ。
目の前には幅4、5m、奥行10mくらいのサラシが広がっていた。
そして、そのサラシの中心あたりから1mくらい左にルアーを通す。
その時だった。アタリがあった(今思えばだけど)。今思えばと言えるのは変な反応だったのを覚えてる。ゴンとかグッ、というアタリではなく、もっと鋭く、金属か石みたいなもので、コッ!みたいな弾かれた様な。
ん?、と首をかしげたのも覚えてる。
そして、今度はその同じ様なサラシの今度は中心から1m右側にルアーを通した、というか漂わせた。
また同じ様なアタリ、コッ!!と。

あれ〜またかと頭に思い浮かべた、その2秒くらい後の事だった。
ガーーー!!!!!
っと、サラシの中深くへラインを引きずり込まれた。
ヒラスズキ!
かと思った。
けど、下にもぐる一方でエラ洗いなんて程遠い。
青物?
こんなとこにワラサ?もしやブリ?
完璧、魚側の主導権。
どちらにしても大物には変わりないと、僕も渾身の力で引っ張り上げる。
ラインや、ラインの結束強度を感覚で判断し、まだまだいけると思いながら引っ張り上げる。
ようやく上がって来たかなと、思ったら、魚がジャンプした。
「えー!!」
赤かった。
思わず声を出した、様な。僕はきっとアドレナリン前回だったでしょう。
フックが伸びちゃったり、ラインが切れるのは嫌だったけど、竿は折れてもいいや、なんて思っていたと思う。
とにかく、魚のアタマだけは水面上に出していたかった。水の中だと、泳ぐ力で主導権を魚に握られてしまうので。
そんなこんなで、岩際まで寄せたけど、僕は網を持って来なかった為、岩の上に上げるしか選択肢がなかった。
よく見れば、テールフックに掛かっているだけだった。

「波来い!」
僕は叫んだと思う。
数十秒後、来た波と同時に岩の上に引っ張り上げた。

「うぁー」

手の震えがしばらく止まらなかったのを覚えてる。
「だー。わぁー。うぉー。やったー」
何回も叫んだ。

でも、この時の一番の失敗。ビデオカメラの電池が切れていた。
ビデオにおさめられなかった。
が、そんな事より、嬉しかった。
叫んだ。
後、ストリンガーに繋いだ後のビデオにはおさめたけどね。
そして、叫んだ。
僕しか居ない、伊豆の地磯で。

因みにこの時のラインシステム、午後イチの現場で組み上げたもの。
1.2号PE、30lbフロロカーボンリーダーをノッターを使ったノーネームノット改、巻き付け18回、リーダーとのハーフヒッチ同じ方向8回、PE同士同じ方向8回。120lbスナップをリーダーとの結束に巻き結びとハーフヒッチ左右交互2回ずつ。
結束はよしとしても、PE1.2号に30lbのリーダー。良くやったと自分を褒めたい、
ルアーは、ジャンプライズのローディ130F、ブルピンイワシカラーです。フックはST46-♯4でした。これもよく上げられたと思いました。

思えば、真鯛、動いているやつは、テレビか水族館か。
まして、触るのは初めてだった。
知ってます?
真鯛って噛むんですよ。僕も危うくやられるとこでした。幸い手袋を噛まれただけですけど。あれ指だったらヤバかったです、たぶん。シーバスの様に口をつかんで記念撮影なんて出来ませんね。

釣った真鯛は、現場で血抜きワタ抜きしました。お腹の中からは、蟹のあしやら貝殻やら硬いものばかり出てきました。
親父にメールしたら、早く食べたいから早く帰って来いと。

それと、重さを計るものは持っていなかったけど、5kgはあったんじゃないかと。現場からの磯道がすげぇ大変だったんで。真っ暗でしたし。

大きさは、74cmでした。
僕の人生、初めて手にした真鯛。

いつも伊豆ではヒラスズキか青物しか考えてなかった。思わぬ展開にほんと身体も震えてました。

以上、殴り書きライクなとこもあるかと思いますが、事件の全容でした。
僕の感情、なうでピュアでフレッシュな内に。
ではでは。

ーーーーーーー2013年12月3日 記 ーーーーーーーーー

これがその時、一気に書いた文章です。
「アドレナリン前回」→「アドレナリン全開」と、誤字もある様に書いている時もアドレナリン出ていたかもしれませんね。

そして、その時の真鯛がこれ!
真鯛

 



 海無し県に住む僕にとってはすごい事だったのです。まさか真鯛を釣るなんて。

 何故に僕があの時、あんな文章を書き留めておきたくなったのか。
きっと、あの時にか書けないものがあると感じたのかもしれないです。
「僕の感情、なうでピュアでフレッシュな内に。」
とある様に。

そして、ルアー。世の中にはたくさんルアーがあるし、これからもたくさん出来上がってくると思います。僕はまだルアーを製作する気はないけれど、普通に売ってるルアーで、たくさん思い出は作りたいと思っています。

不思議なのですが、ルアーと一緒の時間を過ごすと、過ごす度にそのルアーに対してのクオリア?みたいなものが変わってきます。ルアーと過ごすその時間が、釣れた時間だったり、思い出として深く刻まれるものだったりすると、もはやそのルアーが近くにないと寂しくなってしまう様にもなる事だってあります。

僕にとって今回紹介させて頂いたルアー、さすがに、その真鯛を釣ったそのルアーは記念品として保管してしまいますが、同じ新品のルアーは僕の伊豆の遠征では欠かせないものになっています。




魚を釣った思い出のルアー。 そのルアーはキズだらけになって世間からは価値のないものに変化してしまうのかもしれないけど、僕にとってはとても価値のある宝物。 そして、その時釣ったルアーは今この記事を書いている僕の目の前のパソコンの横にあります。↓ IMG_4949